世界が平和になーれっ!

昨夜は日本vsイラクのサッカーをみてて、一人盛り上がってました。
ビール片手に観戦したかったけど、平日だしグッと我慢(笑)
結果もそうだし、内容的にも凄く充実した試合で面白かった。
俺はサッカー詳しくないけど、昨日の試合はものすごい満足感。


埼玉スタジアムを埋め尽くす日本サポーターの青い波がすごかった。
これは逆を言えば、イラク代表にとっては敵陣孤立に等しいと思う。
サポーターはサッカーでは「12人目の選手」とよく言われる。
それくらい、サポーターの力は絶大で、だからホームは有利なのだ。
そんな中、国内情勢不安定でホームゲームがないイラクがかわいそう。
代表選手は悪くないのに、全ゲームがアウェーって少し酷だと思う。
独裁者と他国の介入で、イラクは国土を荒らされ多くの命を失った。
そして今もその余波で、国内は非常に不安定…でも、みんな頑張ってる。
そんなイラク国民を、サッカーイラク代表はずっと勇気づけてきた。
だから彼等イラク代表だって、もっと恵まれててもいい筈なのに…
そう思えるのはきっと、自分が裕福で平和な日本の人間だからだろう。
彼等は泣き言を言わずボールを追ってピッチを駆け抜ける、それだけ。
国のため、国民のため、なにより自分の衝動と欲求のためだけに。
サッカーは基本、ボールさえあればどこでもできる…いい競技だなあ。


俺はジーコ監督のことは、実はあんまり好きじゃなかったのだ。
日本代表の監督として、あまりいい仕事をしなかったように感じたから。
彼の要求する攻めのスタイルは、日本にあまり合わない気もしたし。
でも、イラク代表の監督になった彼の言葉に、俺は心を打たれた。
彼もまた、荒廃したイラクをサッカーで変えようとしていたのだ。
イラクがお涙頂戴のパフォーマンスをしてる訳じゃないけどね。
でも、サッカーには力があると信じて、それでイラクに関わろうとしてる。
サッカー選手のジーコはあまり知らないし、監督のジーコは好きではない。
けど、サッカー人としてのジーコに昨日は、凄く胸が熱くなったのだった。