夏の前日

夏の前日って漫画がgood!アフタヌーンに連載されてて、凄く好きだ。
大人の恋愛にはなれない、子供の恋心ではいられない心情が好きだ。
大人なのに女の子なヒロイン、大学生なのに不確かな主人公の恋。
その行く先が既に知れてるのに、破局に向かうカップルの気持ちに興奮。
わかってる、この二人は別れる…知ってるのにでも、目が離せない!
心を通わせても知れぬ影があり、身体を重ねても留められぬ欲がある。
生身の人間の恋というのは、本当に面白い…創作にそれを作れたら凄い!

それはそうと、夏の前日な青森、日差し暖かく風は涼しい初夏の日和。
今日は家族サービス、愛車のフィットたんに両親を乗せて山へ!
御覧ください、黒石へと向かう城ヶ倉大橋近辺の豊かな大自然を。
…ここ、自殺の名所なんだよね…ロープレスバンジーのメッカなんだよね。
まあでも気にしない、今日は父もノリノリである、乗り気である。
「俺は今日をぎんこうにするぞ!」と、張り切っていたのである。
ぎんこう…銀行?否、吟行である…ようするに詩作の旅である。
吟行とは、俳句等を作る為の行脚を言うのだ…本気だったようだ。
最近は毎週土曜日のボヤせん(ボヤキ川柳)にしか投稿してない父。
だが、彼は棋士であり詩人、そして作家!…本業は鍼師な(笑)
大自然を満喫して、創作に刺激を受けてやるぜって意気込んでた。
雲谷(もや、と読む)、城ヶ倉大橋、そして途中の展望台。
立ち寄り車を降りて肌で風を感じ、匂いを受けて鳥や虫の声を聴く。
どうだい、おとっつぁん…いい俳句は作れそうかね…と思ったが。
だが、父は「のどかでいい日曜だなあ!最高だなあ!」とご満悦。
俳句?忘れてたよこの人…吟行でねーの?あるぇ、いいの?

そんなこんなで、今日は青森でも有名な蕎麦屋「きこり」に参戦。
城ヶ倉大橋を青森側から渡って車で数分、その店はひっそりある。
見るからに山小屋、英語で言えばバラック!ロッジ!みたいな。
おんぼろ木の小屋には犬が一匹、それ以外変哲のないたたずまい。
だが、この店こそが青森でも有数の蕎麦所なのである(父の談)
この店、マスターが山男…リアルで山男、普段は山にいるのだ。
そのため「今日は山に分け入ってるので休み」とか普通にある。
でも、ここの蕎麦は絶品、天ぷらも山男が採取した新鮮な山菜等だ。
おいしい…とかく天ぷらも蕎麦も美味、これは絶品グルメだよ!
空気の美味しい山で、水の綺麗な場所で食う蕎麦は素晴らしい。
俺は味オンチだが、気さくなマスターの出す蕎麦を美味いと感じる。
天ぷらは山の幸だ、その日にマスターが採取してきた地産地消だ。
幸せだなあ、因みに超混むから昼飯なら11時には店に入りたい。
幸い今日は並ばずに食べれた、マスター曰く今年は客足遅れてるらしい。
そう、青森は今年も異例の豪雪だったから…店の周り、雪あるから!
妙な大雪と寒冷が続いて、まだ取れない山菜も多いらしい。
変な天気が続いたもんなあ…でも夏は暑くなるといいな!