鎮魂の祈りを胸に

今日という日が、日本人にとって永遠の「一番長い日」であって欲しい。
もはや戦後ではない、戦後レジームからの脱却もいいだろうけども。
この日が来る度、戦争の愚かさや平和の尊さを考える機会が持てたらいいな。
日本は68年も、直接戦争に関わらない状態を維持し続けてきた。
世界は朝鮮戦争ベトナム戦争、冷戦を経て湾岸戦争イラク戦争を経験した。
今も、対テロ戦争というとても難しい泥沼の戦いを続けている。
だから、今日は俺のような人間でも祈らずにはいられない。
日本がこれからもずっと、戦後であることに感謝できる国でありますように。
紛争地域にも戦後が訪れて、平和への再建と復興の日々が訪れますように。
人類が今を、野蛮な時代だったと振り返る、戦後世紀を迎えられますように。
戦争という事業に頼らぬ政治的、経済的な成長を経て、戦後が終わりますように。


ながやんは性善説論者ではないし、人の悪意というものをよく知っている。
けど、頭は悪いし無知で無学で、技術も思想も持たぬデクノボーなのだ。
だから、「人は大半が"よかれ"と努力している」と思うようにしている。
ただ、よかれと頑張る努力が最善の結果に結びつかない現実もまたある。
そういう時、結果を受け止めて失敗から学び、繰り返さぬ知恵をつけたい。
それが多分、よく言われる「歴史に学ぶ」ということなんじゃないだろうか。
俺達の父祖は、祖先は頑張った、努力した、最善を尽くしたんだと思う。
その崇高な精神、勇敢な想いには、畏敬の念と哀悼の意を惜しまない。
それと切り離して、結果どうなったかを総括することが必要だと感じる。
今日、NHK半藤一利先生が、地政学の観点から日本の防衛に言及した。
日本は縦に細長い列島国家であり、中心部を山岳地帯が占めている。
必定、海岸線近くの沿岸部に人口が密集するという特異な国土だ。
そのため、昔の日本人は防衛ラインを海の外へと広げていったという。
ただ、そうした活動が結果的に侵略行為となった事実は認めるべきだと思う。
ちょこちょこと時間を作って、友人の貸してくれた本で勉強している。
俺は俺の思うところがあるし、それは人それぞれで様々だろう。
ただ、戦争のむごたらしさを知る者達の末裔であることは忘れたくない。
平和への祈りと願いに満ちた今日一日、戦争に散った方々への鎮魂の日だ。
来年もまた、戦火のない日常の中でこの日を迎え、その意味を考えたい。