リアル銀の匙

あるいはリアルのうりん…そんな土曜日の午後。
母が心待ちにしていた、「五農即売会」が近所で開催された。
五農、すなわち五所川原農業高校の即売会である。
安くて美味い五農米やカシスジャム、シクラメンなどを売るのだ。
午後一時からなのだが、去年は時間通りに行ったらもう完売の嵐…
なので今年は、一時間近く前から車でいってスタンバる。
安くて美味い米を食いたいと思うのは、母だけじゃない筈だ。
俺はなんでもウメェ!って言う味音痴だが、やはり国産米がいい。


近所の中央大橋下、公民館みたいなとこにトラックが来てた。
若き農業の担い手達が、ジャージ姿で荷降ろしをして並べてる。
米だ!リンゴだ!味噌だジャムだ、花に野菜だぁぁぁぁあっ!
この子達が毎日、牛や豚を世話して畑に田んぼに汗を流してる。
そりゃ、時流ってのもあるから難しいのは俺にだってわかる。
それでも、第一次産業が廃れれば国は立ち行かないと思うんだ。
だから、この子達を応援したい…応援しかできないけども。


で、米は一人一袋までだってさ…母と俺とでニ袋、20キロを買う。
他にも母は遠方の友人に送るリンゴを購入…リンゴ箱でまるまる一箱な!
よく昔、友人に「ながやん家の単位は必ず"箱"だよね」って言われたなあ。
そうそう、我が家では「とりあえず箱で買う」がジャスティスなんだ。
リンゴも当然、箱で買う…リンゴ箱っていう専用の木箱まるごと一個。
俺も友人のお祝いにシクラメンの花を買った、白いシクラメンの花。
赤いシクラメン花言葉は「嫉妬」でも、白は「清純」…いいじゃない。
友人夫妻に、そして俺にピッタリの言葉だね…清純、そうだよね!