旅ゆかば

・8/14
早朝から山形へと向かって出発、恒例の母の里帰り&お墓参りである。
と言っても、すでに生家はなく、祖父母も他界してしまい寂しい限り。
だが、俺が三十年以上毎年行っている、由緒正しい里帰りである。
今年は帰省していた愚妹様も含めて、四人での旅となった。


昼飯はそば、山形県はどこにいってもそばが美味い。
そばにうるさい頑固な父も、流石に満足のそばが出る。
こうしてつつがなく墓参りを終え、叔父夫妻と夜は会食。
…この叔父貴、俺は苦手なんだけどね…まあ、お盆だし。
甲子園山形代表の劇的逆転を見つつ、仲良く飲んで騒ぐ。


・8/15
鎮魂の祈りと、平和への願いを胸に…いざ、会津若松へ。
実は怠惰ドラマ「八重の桜」を見て以来、会津若松に行きたかった。
今年の家族旅行が会津若松に決まった時、とても嬉しかったね。
新幹線で郡山まで行き、そこから高速バス…あいにくの雨空。


昼飯はそば、会津といえば十割そばが当たり前という凄い土地である。
…ん?あれ?なんか昨日もそばを食ってたような気がするヨ(笑)
その後もこづゆ、ソースかつ丼スープカレーヤキソバと会津グルメ堪能。
特に美味しかったのは、やはり地産地消の地酒と馬肉ですかね。



午後は鶴ヶ城を見学、ここにこれて本当によかった!
鶴ヶ城は日本の城塞では極めて希少な、近代の攻城戦を耐えた城である。
現在の天守閣は昭和の時期に再建されたものだが、内部は博物館になっている。
実際のスペンサー銃や火縄銃を持ったり、和泉守兼定脇差しを見たり。
何より胸を打ったのは、戊辰戦争終結後に取られた実際の鶴ヶ城の写真。
ぼろぼろである…天下の名城も大砲にさらされると、こうなるのだな。
近代兵器による城攻めとは過酷なものだと、身震いしたものである。
因みに運動不足が祟って、天守閣をのぼりおりするだけでへばった。


・8/16

残念ながら朝から雨である、しかし我ら意気軒昂で市内観光へ。
愚妹様が見たがっていたさざえ堂にゆく…お堂ですね、お堂。
このさざえ堂、建物の中に三十三箇所巡りと同じ機能が内蔵されている。
早い話が、この建物を一周するだけで三十三箇所のご利益があるのだ。
そして、このさざえ堂なる建物が不思議な構造、二重らせんスロープの内部なのだ。
螺旋状に登り、螺旋状に降りてくる…とってもアメイジングな建物で美しい!
面白かった、白虎隊最後の地である飯盛山にあり、悲劇の少年兵を偲ぶ。


昼飯はそば…え?まてまて、待とうよオヤジ…おかしいだろそれ。
いくらソバキチ(失礼)だからって、三日連続昼飯がそばですか!?
…いいんだけどね、美味しいから…夢見亭なるお店でいただく。
山本おさむ先生の「そばもん」で有名な、権現亭の支店である夢見亭。
そばもん福島編を読みながらそばを待ってたら、不覚にも泣いた…
いやホント、胸にしみるよ…そばに歴史あり、そしてそばは人なり。
そんな感動に打ち震えながら、美味しく天丼をいただきますた。


夜は東山温泉、あの土方歳三も湯治に使ったという名湯である。
早めにチェックインして入浴、夕飯はバイキング…ひたすら肉を食う。
そうして夜はマターリと家族でテレビを見ながら部屋で過ごした。
こういう時間も持てるのが旅行のいいとこなんだよなあ。
そして飲む、酒を飲む…地酒に舌鼓を打つ!…母を尻目にいいちこを飲む。
それにしても、会津は何を食ってもうめえなあ…ニシンや田楽、最高でした。


・8/17
愚妹様と別れて青森へと戻る、郡山で昼食とお茶。
流石にそば四連チャンはなかった、なかったが…パスタだた。
イタリアンでピザを食し、パスタをすする…ああ、デジャヴュ〜♪
たっぷりと福島に金を落としまくって、楽しい観光旅行も終わりとなった。


新幹線での帰路、残った酒を飲みだす両親の横でモンハン。
このキリンのオリジナルC腰、ジンオウUだけ掘れてないんだよなあ。
せっせと掘ってたら…ばきん!お、俺の3DSLLリペアがあああああ!
壊れた、輪ゴムを支えてRボタンの自由度を確保してた棒が折れた。
そのため、車中ずっと「Rボタン押しっぱなしプレイ」になってしまった。
しかし、下手に輪ゴムを動かすと、上画面と下画面が首チョンパ
どうしてこうなったし…やはり旅情にはゲームより読書だなとおもた。
因みに今は003DSLL(ダブルオー、応急処置オンリー)で稼働している。
うわー、来週のオフ会どうしよう…オーライザーと合体したい気分ダ!