Check Point

趣味で好きなゲームの二次創作をしている。
基本的に、毎週日曜日に更新する、連載形式をとっている。
意外と一次創作物の内容に即した、割りと忠実なものを書いているつもりだ。
勿論、俺TUEEEEEE要素や、性癖や趣味も込めるし、オリジナル展開もある。
それでも、そのゲーム特有のストーリーと世界観、設定を俺は好むかもしれない。
例えばアイテムの一つ一つ、スキルの一つ一つ、NPCやイベントの進行…
どれをとっても素晴らしいと思えるから、つい二次創作してしまうのだ。
それは、俺にとって片思いで過剰な愛情表現かもしれない。


↓こっちが2012年、世界樹4発売当初にメモしておいたシーン。
http://nagamono.eco.to/kayuuma2.txt
↓こっちは2015年の今日、連載が追いついたシーン。
http://nagamono.eco.to/novel/sq4/095.html


基本的に俺は、予めプロットを組み、ストーリーラインを作って連載に挑む。
一次創作物という下地もあるし、協力してくれる友人も多いので楽だ。
連載が始まる前から、大量の「小話」をメモしておく、シーンを書き出しておく。
それは膨大な量になり、現在txtファイルで2,246KB…でかいファイルである。
小話というかSSというか、走り書きみたいなものから短編形式まで様々だ。
どれも書きたいキャラやシーンで、そのシーンだけとりあえず書いてみる。
そういうものを常々増やしつつ、連載は頭から順を追ってストーリーを展開させる。
そうしてずっと続けていけば、いつか書きたかったシーンの数々に追いつく。
勿論、ボツになるシーンやキャラもあるけど、別に無駄だとは思わない。
こういう手法をとっているのは、「手段」と「目的」がイコールだからだ。
仕事の文章とは違って、お金を取る訳ではないから、気楽にやっている。


今日、更新したのは、とある重要キャラクターのエピソードの区切りの話だ。
同時に、今の手法で「予め用意するメモのSS、小話」を書いた、最初のシーンでもある。
昔からこういう風にしてたけど、txtファイルにまとめておいた、初めてのシーンだ。
あれから三年、連載がとうとうその場面へと追い付いた…そして、追い越してゆく。
物語も終盤だが、まだまだ続くし、世界樹5が出るまでに終わるかどうかもちょっと怪しい。
世界樹3の連載も長期に渡ったが、今回はそのボリュームを超えてしまうだろう。
書きたいだけ書いてしまう性分だし、協力してくれる友人がいてくれるのでありがたい。
そういう友人知人にとって、少しでも有益な人間でいられたら、とても嬉しいのだけど。
あと、もしかしたら俺の連載を読んでくれてるかもしれない、顔も名前も知らない読者さん。
いつもありがとう、という感謝の気持ちを、俺は忘れたことがないことを覚えておいて欲しい。


最近、TPPのニュースもあったし、二次創作についていろいろ考えさせられた。
二次創作に本当に必要なものとは、なんだろうか…「いい二次創作」の形とは?
常識的な礼節と節度は当然として、どんな気持ちや意識、技術が必要だろうか。
…俺は、特にそんなものはないと思うし、資格も覚悟も必要ないと思う。
ただ、一次創作物が好きだというだけでもう、二次創作は成立する筈だ。
エログロの同人誌を描こうが、ガチホモのSSを書こうが、自由なのだ。
一次創作物への愛、敬意、情熱、執念、妄執…うごいた気持ちはなんでもいい筈。
形だって、原作無視の学園ラブコメを展開しようが、パラレルだろうがドリームだろうが…
俺は、いいと思う…趣味全開でいいし、完全に自分の世界観を広げていいんだ。
永らくチマチマとやってきて、俺なりの知識と経験を総括すると、そういうことになる。
強いて言えば、見返りを求め過ぎないことが、幸せに楽しくやってくコツだとは思うけど。
二次創作というのは、目的を持って目指して励むという、求道や修行の類ではない。
どんな形であれ、どういう満足が欲しいのであれ、手段を楽しんで自分を幸せにするものだ。
自分が一番面白いのが前提で、他の人も楽しめたらラッキーくらいがいいと感じた。
たかだが二十年ちょっとしか二次創作してないが、俺なりの今いる立ち位置がそうかな。
悩むことや凹むこともあるけど、それもまた醍醐味というか、わびさび、味わいって言えるナ。