例えば俺の場合の話

俺はね、既存の商用コンテンツで「◯◯が俺の嫁っ!」っての少ないかな。
エヴァのアスカとかなのはのシグナムさんとか、好きなキャラはいるけど。
どんな漫画やアニメ、ゲームでも好きなキャラはいて普通だと思うんだ。
それらを総合して並べた時、その中で抜きん出て興味を引くキャラは…
まあ、いるにはいるけどね、そうだなあ…嫁と言えば嫁なんだろうか(笑)
自分にとって特別なキャラクターで、不動の揺るがぬ価値を持つ存在。
そういうのって、改めて考えてみると俺にもいるような気がするんだよね。
付き合いの深い、古い馴染みの知己には「ああ、あれか」って解ると思う。


俺がそのキャラクターに出会ったのは、小学校一年生の頃にテレビで。
そのアニメは当時テレビっ子だった俺にも「特別な物」とすぐ解ったね。
そもそもアニメというのは、毎週決まった曜日の時間にやる30分番組…
それしか知らない時代に、あの少女は毅然と颯爽と俺の前に現れたのだ。
宮崎駿監督の名を世に知らしめた、「風の谷のナウシカ」のナウシカだ。
辺境の長の娘で、誰からも姫様、姫姉様と慕われる凛々しい女の子。
激しい情熱と深い愛情を内包し、時に猛々しく時に愛おしい美少女。
うーん、一発でやられましたね…強いて二次元嫁を定義するなら彼女かな。
俺の心は四半世紀以上前から、ずっとナウシカに支配されてるんだと思う。
自分の創作への影響力は非常に高く、FSSや舞井武依作品をも上回る。
俺の小説や二次創作に、イヤボーンする超常のお姫様が多発する原因がコレ。
しょうがないんだよね、俺の中で理想のヒロインといえばナウシカだもん。
もはやヒロインを通り越して、ナウシカこそ主人公の規範とさえ思える。
編集の担当さんに以前「メインヒロインでしゃばり過ぎですよ」って…
そう言われるけど、それって確実に俺の中のナウシカ熱がさせてるんだ。
余談だけどナウシカイヤボーンじゃないと思う、模倣する俺が未熟なの。


幼少期の俺を虜にしたナウシカは、俺のエッチな気持ちも目覚めさせた。
ナウシカがアニメの作中、テトを胸の中に入れるシーンがあるじゃない?
小さい頃アレをみて、その、下品ですが勃起…はしないけど、興奮した。
その興奮が当時なんなのか解らないけど、思い出すたびにモヤモヤした。
まだ異性を知らぬ少女が、貞淑という概念を無視して小さな命を守る…
そういう自己犠牲と潔さが凄く好きだったんだと、今は解るけどもね。
でも素直に告白すると「俺もテトになりてえ!」って昔は思ったよ(笑)


うわ、ごめん…久々に長文になってしまった(ってか、いつもそうか?)
まあ、そのあと多感な時期に漫画版ナウシカを読んで惚れ直したりね。
さらには彼女と対となる存在、クシャナ殿下にぞっこんになったりね。
そのせいか、アチコチで「雄々しく凛々しい女キャラ好き病」を発症。
そうして今にいたり、基本的に俺の物語は強い女の子が頑張ってる感じ。
なにが言いたいかというとアレだ、ナウシカってもうやってないじゃん?
流行りでもないし、ジブリアニメの一つでしかない、過去の作品ですやん?
それでも、ナウシカが俺に残した物は今も、リアルタイムで生きてるんだ。
それって多分、これから終わる物語にも見いだせる筈じゃないかな、って。
好きなキャラがいるなら、そのムーブが終わった後にこそ何か残る筈だよ。
そうであって欲しいなという願望も込めて、おっさんのひとりごとでした。


PS:皆様のファースト二次元嫁は誰でした?よければお聞かせください(笑)