3.11.14.46

今日の話題はこれ一色じゃないでしょうか?
食傷気味の方はごめんなさい、俺にも付き合ってください。
あの大震災から丁度一年、季節は巡り再び初春、残雪の季節。
多くの亡くなった方の為に今日は、震災の時刻に黙祷しました。
ええ、青森なんて八戸がやられたくらいで市内は平穏そのもの…
ちょっと全県停電した程度で、今でもよく覚えていますけどね。
俺は破けたブーツに氷と雪が凍みる中、あちこち駆けまわったっけ。
通じる電話を探して母校の小学校までいった、あの日を覚えてる。
被災という被災もしなかったけど、あの日の非日常を覚えてる。
だから今、あの日あの時あの瞬間、被災された方にお見舞い申し上げます。


「天災は忘れた頃にやってくる」…この有名な言葉をご存知でしょうか?
一説には、関東大震災の折に有名な学者さんが残された言葉だとか。
では、我々は関東大震災を覚えているでしょうか?…俺は知らない。
外国人が井戸に毒を投げ込んだという流言が飛び交った、とか。
あの芥川龍之介先生が被災して、崩れかけた家から逃げ出した、とか。
そういう「知識」でしか関東大震災を知らぬ世代が被災しました。
日本一の堤防を持つ町が津波に飲み込まれ、帝都は帰宅難民を産んだ…
そういう現状から一年、未だその傷痕は色濃く、復興ままならない日々。


今、こうしている俺達個人に何ができるだろう?何をしたらいい?
実際に深刻なダメージを負った被災者には、早く悲劇を忘れて欲しい。
逆に、被害を免れた俺達こそ、この震災を記憶して胸に留めたい。
この震災を合理的に数値で受け止め、防災の糧として生かすのだ。
そう、過去に学べなければ我々はきっと、無念に散った生命に報えない。
惜しむべき生命を惜しむからこそ、教訓として胸に刻み、防災を固める時。
個人ができることは少ないですが、できることをなすべきと思います。
あの寒い夜を、電気の灯らぬ故郷を覚えてる、それだけで済んだ俺だから…
俺は、この震災を忘れず教訓として、できる範囲で防災に努める。
だから、俺が、俺等が覚えてるから…どうか被災地の人には忘れて欲しい。
大き過ぎる悲しみは、忘れることもまた人の生きる強さだと思うから。


んー、長いね、長文だ…簡潔に!
人はしょせん一人だ、どこまでいっても一人と一人だ!
でも、一人ぼっちじゃない…一人だけど、一つなんだ。
君はそれをいつか、身近なところに発見するだろう。
朝のミルクとトーストに、仕事の合間の珈琲に、携帯電話やネットの先に。
一人一人がみんな、ひとつなぎ…一つなんだよ。