GAMEの海は広大だわ(長文)

GAME(遊戯、競技)とは、狭義の意味で優劣や勝敗を競う遊びを指す。
…と、思う、けど、ここは人次第だと思うけど、まあ概ねそうだと思う。
格闘ゲームではキャラや腕前の強さを競い、カードゲームでは戦略を競う。
RPGでは製作者と知恵を比べてシナリオを攻略、恋愛ゲームもまた近しい。
総じてGAMEとは、優劣や勝敗を一喜一憂するチェスや将棋のようなもの。
しかし昨今、広義の意味でGAMEとはエンターティメントなんだと実感する。
STG格闘ゲーム、アクションといった既存のジャンルを現実が超え始めた。
実際にジャンル分けが不能、勝敗や優劣のないゲームが生まれ始めている。
個人的には、凄くいいことだと思う…多様性は歓迎するべきだと感じる。
何より、常に新しさを求めてそれを許容する市場がなければいけない筈だ。


さて、そんなゲーム業界の昨今を応援しつつ、俺はと言えば…懐古厨である。
基本的にクラシカルなタイプのゲームを好み、一つを長く遊ぶ人間である。
常々「クラシカルな」という言い回しをしているが、侮蔑の気持ちはない。
自嘲もない、これは単に「音楽で言えばクラシック的な」という意味なのだ。
俺が好きなのは歌謡曲でもロックでもなく、クラシックなんですよという意味。
ビデオゲームも歴史を連ねて、一部の作品を古典とみなす時期がきてると思う。
例えば、常日頃熱心に俺が遊んでいるモンスターハンターなんかがそうだ。
俺がモンハンを好む大きな要因は、基本的に三つの要素から成り立っている。
一つ、プレイヤーの腕こそ全てという単純明快さ…これは説明不要だろう。
程度差こそあるものの、自分の腕次第でどうとでもなるゲーム性は魅力だ。
また、この腕前というのは、時間と熱意と意識があればあげられるのもいい。
いわゆる「やりこめば上手くなる=勝てる」という図式が成立してる点が好き。
次に一つ、コレクション要素があって、やりこむ時間にリターンがある。
ゲームに投じた時間や気持ちに応じて、腕前にオマケがついてくるのだ。
それが希少な素材や、それで作られる武具のコレクションだったりする。
他にはモンスターの金冠や各種称号等、コレクター心をくすぐるものがいい。
最後に一つ、想像の余地がある…この要素こそが、俺が一番好む点だと思う。
まず、自分の分身たるキャラクターのメイキングというスタートがいい。
メーカーが用意した主人公とシナリオではなく、自分で物語を作るタイプ…
こういうゲームに俺はものすごく弱い…昔は結構多かったんですけどもね。
世界観や風習、暮らしぶりや営み…そういった背景を空想する楽しみがある。


でも俺もそうだけど、懐古厨の悪い所は、すぐ「昔はよかった」って言う。
これ、ちょっと違いますよね…昔がいいのは当たり前なんです、思い出だから。
俺はあえてこう言う、「今もいい」と…俺の好きなゲームはまだ健在だから。
確かに数は減った、もはや希少種かもしれない、なんちゃっても増えた。
「はい懐古厨の皆さん、貴方達の好きなレゲーですよ」ってテイストも多い。
でも、そうじゃない…俺が遊びたいゲームは、そういうものじゃないんだ。
時流に揺るがぬ、昔気質の「遊ばせるゲーム」…これに尽きると思うのだ。
FFがムービーゲーになり、レールプレイングゲームと揶揄される時代でも。
DQすれ違い通信対応の田舎者に優しくないゲームになったと時代でも。
昔のFFやDQが良かったと思うのは当たり前だし、それは胸に秘めてこそ花だ。
今はだから、この時代でも保守本流を貫く古典のゲームを愛でたいと思う。
同時に、新しさに触れる機会をくれる友人達に感謝の気持ちを忘れたくない。
忘れたくないし、その気持ちを表現することも怠りたくないと感じるのだわ。


で…今、一生懸命キミキスをプレイし始めました、超頑張ってます(笑)
本当は作業以外の時間は銀レウスとガチでタイマンしたい気持ちなんですが。
担当の編集さんが「もぉ俺のオススメゲー紹介しますよ!」って勢いなので。
やっぱり自助努力は忘れたくないので、その前にできることをやろう、と。
んー、ギャルゲってなんかなー、こう「時間を消費して得られるモノ」が見えない。
例えばRPGなら経験値とかあるじゃないですか、時間と等価交換のポイント。
それも目に見える数字、そういうものがないので「やらされてる」という気分。
俺はね、数字が好きなんですよ…数値で表現されないと伝わらない時がある。
その数値をね、より多くより早く得られるよう効率化するプレイが好きなの。
ネトゲで良く「時間あたり幾つの経験値が稼げるか」って効率厨の話あるじゃない?
ああいうの大好き、いかに効率良くゲーム内で有利になるかを模索するの楽しい。


でも、キミキスは違う…個人的にこれ、映画や小説でよくないですか?と。
ゲームしてるのにボタンやキー入力してない時間が多いっての、退屈だな。
あとそう、なんで俺がギャルゲ好まないかって…当たり前だからだと思う。
ギャルゲの女の子って可愛いじゃないですか、それが当然に感じるから。
現実だと女の子って(男の子だってそうですが)多彩で多様なんですよ?
ゲームはでも、限られた容量もあるし、制約もあって非常に可愛いのだ。
可愛いだけが女の子じゃない、女の子の魅力ってそこだけじゃないんだよね…
ま、それは俺の経験則ですが、男女の違いこそあれ同じだと思うんですよね。
ギャルゲの女の子はでも、可愛いように最適化されたモノだとしか思えない。
そういうエクスキューズだとしか思えないから、楽しめないのかなあ?
俺はゲームに対しては、映像や音楽の出力より、俺自身の入力を求める。
俺の入力(操作や思考、戦略)に対するリアクションをこそ求めている。
間違えた入力にはマイナスがかえってくる、さてどうしよう…それが楽しい。
逆に延々ゲーム側から出力をされ続けると退屈してしまう、難儀だね(笑)
ただ、俺は女の子大好きだし、可愛い女の子の出てくるゲームは好きです。
「ギャルゲなんて、へっ!」って格好つけてる訳じゃないのは解って欲しい。
あと、彼女はできなかったけどラブプラスの面白みというのは理解してる積り。
んー、何を言っても言い訳気味になるな…でも、ゲームは総じて大好きですヨ。