蒼天を緋に染めて


壊れた世界、イカレちまった僕が飛ぶ空は今日も蒼い。
理不尽、そして不条理に満ちた戦争を舞台に、歪な輝きは鮮烈に瞬く!
葉月双先生がお送りする、本格空戦浪漫!


はい、本日は葉月双先生のデビュー作「空に欠けた旋律」をご紹介します。
狭く切り取られた異世界を舞台に、長らく戦争を続ける二つの超大国
主人公は新米パイロットとして、憧れのエース"魔女"と遂に空を飛ぶ。
開戦当初から生き続け、生き残り続けてきた魔女の秘密とは?
そしてこの世界に隠された、悪意と憎悪が織りなす秘密とは?
魔女はただ静かに言い放つ…「私と世界を変えてみない?」
本作の魅力は、重い世界観と設定を軽妙に彩る著者の文章力。
とても詩的な一面を見せると思いきや、軽快でリズミカル。
長らく文章を書いてきた氏らしい、とても丁寧な文体が心地いいです。
そして、巧みなミスリードで読者の予想を裏切る、しかし期待は裏切らない!
表紙をはじめ、イラストやメカデザイン担当の駒都えーじ先生も素晴らしい。
この夏、ちょっと悲劇的な世界に旅して、撃墜王になってみたくないですか?
そんなアナタにオススメ、よければ是非手にとってみてください!