ナレーション:林原めぐみ

大日本帝国連合艦隊総司令に就任後、ながやん提督は素早かった。
即座に米国真珠湾を奇襲、総力をあげてこれを撃滅にかかる。
対する米国は奇襲に対してよく奮戦、Shingo提督が堅固に守る。


かくして、盤上に再現された「第二次太平洋戦争」は開戦の運びとなった。


日米双方、艦隊運用や軍備、兵站に不安のある中で戦線は拡大する。
ながやん提督、即座に南方へ援軍を送り英軍を撃破、油田を手に。
しばらくは沈黙を守っていた米国はしかし、3ターン後に反攻に出る。
次々と新型空母が就役、ワスプやエンタープライズを主軸に機動艦隊を編成。
小規模ながら日米の間で何度か海戦が勃発、互いに数隻ずつ空母を失う。
そしてとうとう、帝国海軍の切り札、超弩級戦艦大和が就役。
参謀本部付のいたう中佐、これを機にながやん提督へ南方進出を進言。


いたう中佐曰く「南方に大和出して、一気に陸軍上陸させりゃよくね?」


しかし、ながやん提督はあくまで太平洋上での米軍との艦隊決戦を希望。
南方では輸送艦があいついで、歩兵を乗せた瞬間撃沈という悲劇が起こる。
だがそれは、さらなる悲劇への序章でしかなかった…呉軍港、空襲される。
shingo提督が招集した一大飛行戦隊の爆撃で、なんと大和が轟沈!
温存が仇となり、一度も出撃することなく大和は呉の海に消えた。
後に戦局を左右する航空戦力の、最初の大戦果であった。
大和級二番艦の偽装終了を待って、連合艦隊は総力をあげて太平洋へ。
武蔵を旗艦に空母七隻を従えた大艦隊、これが最後の出撃となった。
迎え撃つはアメリカ太平洋艦隊、戦艦4、空母4の八八艦隊である。
双方真っ向からの力勝負、脚を止めての乱打戦、武蔵の44インチ砲が…
44インチ砲が…火を、噴いた、けど、一発も当たらず…逆に被弾、大破。
瑞鶴や飛龍といった空母も次々と相打ちになり、奮闘虚しく蒼龍も爆沈。
双方痛み分けとなったが、帰港した連合艦隊を再び米軍機の空襲が襲う!


…かくして1945年の夏を待たず、ながやん提督は艦隊を失ったのだった。
今日やったゲームはこんな感じ、ちょっとルールが難しくて手探りだけど。
でもね、すげー興奮した、やっぱり日米決戦はこうでなくっちゃね!
俺が無能な軍人そのものの行動をしてしまったが、ちょっと悔しいのだ。
おかしい、俺は現実みたいに大和を出し惜しむ気はなかったのに!
でも、南方にはちゃんと半個艦隊出して、あれでいける筈だったのに。
敗因はですね、飛行機です…近代戦は制空権こそ勝利の第一歩ですね!
余談ながら、現実の日米戦でも、緒戦を制した日本の原動力は航空戦力。
大艦隊に対してアウトレンジから航空戦力で一方的に叩く、これをやった。
やったら、それを学んだ米国に同じ事を十倍の物量差でやられたですよ…
ぐぬぬ、大和や武蔵はもっと硬くても…でも、こんなもんだよな、実際。
無駄に呉で沈ませるくらいなら、いたう中佐の言う通り南方に大和を…
ま、ゲームと歴史に「たら」「れば」はナシ、鱈にレバーはないんです。


あとはバトルラインっていうゲームをやった、これは単純ながら奥深い。
ゲームに大事なのは、シンプルな明瞭さと、多種多様な奥深さだと思う。
ちょっと長くなったので簡潔に言うと、これは世界観も内容も好み。
対面する軍同士で、カードの役を作りながらフラッグを奪い合うゲーム。
これ、今度は四季さんや陽太さんもやってみるといい、凄く面白いヨ!