これが青森クオリティ

愚妹様が東京から帰ってきた、さっそくからかって遊ぶことに。


俺「なあ、お前が好きだったフレッシュネスバーガー…なくなったよ」


まずは様子見で軽くジャブ、ちょっとつついて牽制。


妹「うん、知ってる」
俺「!?」


見事にカウンターでローキックを貰った気がする、インローにビシンと。
推し量ったように即答で返ってきた答え、しかしそれは単発ではなかった。
予想外の言葉に動揺した俺がガードを固める、その隙に言葉が捩じ込まれる。


妹「サブウェイになったんでしょ?」
俺「…お、おう…」


どゆこと?東京在住の愚妹様になぜ、青森の最新ファーストフード事情が?
俺の野生の第六感の勘が警鐘の鐘を鳴らしていた、落ち着け素数を数えr
オーケィ、やったろうじゃねえか…兄の威厳とやらを思い知るがいい!


俺「流石に愚妹様は物知りだなあ、因みにフレッシュネスは東にいった」
妹「へー、バイパスの方に引っ越したんだ」
俺「ま、まあな…でも、どうして愚妹様はサブウェイをご存知なので?」


思わず戸田語にきょどる俺、妹に恐れるせにゃかもだ!モチのロン!
俺が言葉を選んでるその瞬間、愚妹様が電光石火の一言をくださった。
その破壊力ときたら、2キャラ半手前から吸い込むスクリューの如し。


「テレビのニュースでやってたもん」
俺「え、あ、ハイ…」


じゃあなにか、青森でサブウェイに行列する県民がニュースに?
うおお、どこのチャンネルじゃあ、全国放送じゃないよね?ね?
あうう、なんてことを…どんだけ平和なんだよニッポンー!
もっと政局とか報道しろよ、政治に経済に海外ニュース、あるでしょや?
それが何故「青森に県内初のサブウェイができました」だあ?
おうこら青森なめんな、陸の孤島とか北方辺境領とか昔の話だぞ?
五所川原と八戸にスタバもあるし、24時間営業のマックもあるぞ!
銀だこだってジャスコにあるし、そのジャスコも夜10時までやってらあ!
なにが「青森のサブウェイは連日大行列です」じゃ、当たり前だろぉ!
だって、目の前でサンドイッチ作ってくれるんだじぇ?凄くね?
くっそ、東京めえ…いつか泣かす、首都ぶってる東京をガチで泣かす。
く、悔しい…これが田舎に生きるってことなのね…ビクンビクン。