北の国から

ラーラーラララララーララー♪(例のあのBGM)
どうも、俺です、生きてます…俺も車も凹んでますが生きてます。
愛車のフィットたん、大事に乗ってるつもりなのになあ。
俺の運転が下手なばっかりに…ナンバープレートがぐにゃり。
皆様も雪道の運転には気をつけてくださいませ。
凍結路面、アイスバーンは容赦なかったヨ…
警戒してたつもりだったけど、注意が足りなかった、猛省!


さて、また一つ歳を取ってしまいました、バースデー!
ハッピバスデーながやん、ふう…ようやく人生も半分か。
昨日はお祝いで両親と外食、和食の「はた善」に行きました。
この店、市長から賞を貰うほど凄腕の板前さんのお店です。
知人から噂を聞いた父が、是非行きたいと予約しました。
まあ、三人で一万円でお願いしますというコース料理ですね。


「お通し四種、つぶ貝でございます」
あんこう鍋でございます」


つぶ貝っておでん種以外で初めて食べたかも…美味しいね。
つーかなにこのあんこう、超美味い…あんこう鍋パネエ!
ダシがあんばいよくて、とろけるような身の柔らかさ。


「お刺身盛り合わせでございます」
イカの刺身でございます」


ニシンの刺身って初めて食べたな、キンキンの刺身も。
なんか珍しいご馳走ばっかりな中、ウニやマグロの大トロも美味い。
イカはこれ、めちゃくちゃ活きがいい…透き通った新鮮なイカだ。
青森ではイカは透明な食べ物です、白いイカはめったに食べないですね。
と、ここで噂の凄腕板前さんが挨拶に現れた、ウホッ!いい男。
父へと名刺をくれて軽く営業、料理の説明なんかをしてくれた。
いやあ、このコースが三人で一万円とか安すぐるでしょう。
まあ、訳ありとみた…だって通された座敷、露骨に狭いんだもん。
狭い座敷にテーブルを三つ、三組の客が押し込められてるもん。
最初こそ「なにこれ狭ぇ!」とびびったけど、料理が美味いから最高だナ。


「タラバ蟹の天ぷらでございます」
「お寿司でございます」


タラバキター!蟹はやっぱタラバでしょう、ああもう美味いなあ。
天ぷらは天つゆも美味しいけど、お塩で食べてもいいですよね。
寿司は厳選したネタで三カン、お米がとっても嬉しいね。


「ババガレイの煮付けでございます」


ババガレイって高級魚だよこれ…家で食うカレイとは違うよ。
こんなにブ厚いカレイなんて初めて見る、味がよく染みている!
はた善はん、あんたなんちゅうもんを食わせてくれるんや…
日頃魚の煮付けを作り、自身も大好きな母は感激感動だった。
こんな美味しいカレイの煮付け初めてと、母が大興奮だった。
…だが、なにかがおかしい…な、なあ、このラインナップさ…


「アワビのバター焼きでございます」


程よくビールや日本酒で酔っ払ってたとこに、香ばしいかほりが。
これまた立派なアワビを贅沢にもバター焼き、食欲そそられる。
うめえ…うめえよ、アワビなんて飾りみたいな食材と思ってたのに。
あんなの金持ちが食べる道楽だと思ってたのに…そう、高いよねアワビ。
待って、ちょっと待ってよ、これアワビだよね!?どうしよう!?


「先程のアワビのダシで作ったリゾットでございます」


ああ、シメのご飯と味噌汁までうめえ、つけもの盛り合わせすら美味。
だが、この時もうすでに俺達の中で、疑念は確信に変わっていた。
そして、会計時にニコニコ笑顔の店員さんが小悪魔へと変貌。


「お会計の方35,010円になります♪(ニッコリ)」


…なん…だと?あ、ありのまま起こったことを話すぜ!
三人で一万円のコースを予約したら、三倍以上の値段を請求された。
なにをいってるかわからねーと思うが以下略…マ、マヂデスカー!?
父も母も、勿論俺も財布を取り出し有り金をごっそり出す。
ええと、ギリギリのギリで払える…かな?でもどうしてなんだぜ?
お酒を飲んだから一万円を超えるのはわかってた、だが待って。
三人で一万円のコースで、アワビだタラバだと出せる筈がない。
つまり、電話で予約した時に全てはすれ違っていたんだよぉーっ!


父「料理は三人で一万円でお願いします」
店「わかりました、料理は三名様で(一人あたり)一万円ですね」


…店を出た時、そこにはスカンピンの無一文が三人いた。
ケツの毛までむしられた、恐ろしい…おいまて父者、どうしてこうなった。
父は「いい居酒屋がある」と知人から紹介されたらしいのだが。
居酒屋?これは小料理屋、むしろちょっとした料亭だろう。
でも料理はどれも美味かったなあ、値段に見合う内容と量だった。
これは手違いがなければ、一生口にしなかったであろう絶品だと思う。
思う、けど…懐が、寒い!ふひひ、慣れぬ贅沢に北風が寒いぜ…