Zero Divide

今日、とても偉大な先達を自分達の業界が失ったことを知りました。
氏の作品は、自分はデビュー前に何度も読んで勉強しましたね。
当時貧乏だったので、有名作品の一巻だけアレコレ読んでたんです。
氏の作品はラノベファン層は勿論、そうでない方にも良さが伝わる名作。
すすめてくれた友人は、普段ラノベを読まない人だったんですから。
素晴らしい才能をまた一人、世界は失ってしまった…とても悲しいです。
心からご冥福をお祈り申し上げます…ありがとうございました!


こんな話を友人から聞いたことがある。
亡くなった人に対する最大の敬意は、「普通に暮らすこと」だそうだ。
泣いて喚いて嘆いてもいい、悲しい時は声をあげて泣くのがいいさ。
でも、いつまでもそうじゃいけない…悲しみに浸っててはいけないのだ。
一日三食食べる、ちゃんと睡眠を取って、世間のニュースを見たりする。
気持ちが落ち着いたら仕事や学業を再開する、そして日常へ復帰する。
そうして、亡くなった方に恥ずかしくない、普段通りの自分を頑張るんだ。
そうすればきっとさ、遥か遠い未来にまた、再会できると思うんだ。
偉大な先人達は皆、天国とか極楽浄土とかにいるんだと俺は思う。
宗教も神も信じない俺だが、そういう考えで自分を落ち着かせてる。
雲の上はすげーな、偉大な歌手に音楽家、天才作家に文化人がひしめいてる。
ゴッチさんもテーズさんも橋本さんも、三沢さんもみんなみんなそこにいる。
塩沢兼人さんだって鈴置洋孝さんも、みんなみんなそこにいるんだ。


…その場所はあるんだよ、存在するんだ。
きっと多分、恐らく確実に。


だとしたら、自分もその場所にたどり着くような旅をすればいい。
旅を急ぐことはない、近道を探す必要はどこにもないはずだ。
その場所は、長く厳しい旅路を豊かにすることでしかたどり着けない。
だから、精一杯今日を生きて、明日を生き抜こうと俺は思う。
でも、今日だけは酒を飲んで泣くことにする、今日だけね。