雪屑の春

雪屑には「スノーダスト」とルビをふると格好いいんじゃないかしら。
毎年青森市民を苦しめ抜いてくれる積雪、この季節でもしぶとく残ってます。
ですがもう、そこには圧倒的物量で降り積もる姿は微塵もないんですよね。
薄汚れて小汚い氷の塊になって、日陰で毎日どんどん小さくなってゆく。
これが青森の春のよくある光景、溜飲が下がるどころかなんか切ない…
お前さん、数ヶ月前までは車庫を塞ぐ勢いだったジャマイカン・ダニンガン
冬季は全てを覆う完全無欠の純白だったのに、今じゃ灰色に薄汚れてる。
…まあ、同情とはちがいますが、ワビサビというか季節の移ろいに切ないぜ。
うーん、ながやんってばセンチメンタル…むしろ気持ち的にはセンチネル。
と、思ってたら…今日、市内に雪が降ったよ!おいい?もう四月なんだが?
四月中旬だがどこもおかしくない、青森はリアルでは極寒地帯タイプ。
全国ニュースで有名になった酸ヶ湯とか凄いよ、普通に真冬だった(笑)
そんな酸ヶ湯は俺の家から車で一時間、暇あったら今度いってみよかな。


マクドネル・ダグラス社製、F-15イーグルという戦闘機をご存知でしょうか。
この世紀の傑作戦闘機は「二十世紀最強の制空戦闘機」と言われました。


俺の中で。
ずっと。


…うん、まあ、世間の評価も概ね違わないと思うのだがどうだろうか。
日本でも航空自衛隊に配備されたF-15Jが、日夜領空を守っています。
アジアのパワーバランス、特に制空権争いで重要な意味を担った機体です。
F-15に搭乗するパイロット、イーグルドライバーは空自のエリート達。
その熱い想いは映画「ベストガイ」を観ると…うーん、どうだろう(笑)
でも、現在でもF-15は日本の空を守る最強の翼として働いています。
F-15があったから中国は日本を攻めなかったのだ、と言う人が時々います。
ちょっと飛躍しすぎな上に局所的なものの見方だと俺は思うんですけどね。
でも、あながち間違ってないというか、ちょっと違うよなというか…
中国の意図とは別に、F-15の存在が現実的な侵攻を不可能にしてたんです。
アジア周辺国で、F-15を有する日本から制空権をとれる国はありません。
断言します、数の勝負では空自は全くかなわないことは明白ですけども。
ファースト・アタックで日本から制空権が奪われることはまずないです。
俺はキルレシオ信者じゃないし、数字の根拠がないものは信じませんが…
それくらい、制空戦闘機としてF-15の性能が破格だということなんですね。
もちろん、それを定数揃えてスクランブル体制を維持してる点も偉い。
日本のF-15の装備数、これはちょっとしたもんで、自慢してもいい位。


なんで突然F-15を猛烈プッシュしてるかというとですね…エヘヘ。
日曜ドラマ「空飛ぶ広報室」をみてたら、目頭やら胸やら尻が熱くなった!
もうね、空自全面協力で撮影された絵がやばい、やばすぎる…ウホッ!
こんなにF-15が沢山見れるなんて、ドラマそっちのけでハァハァですよ。
因みにF-15は確か、一機で80億円…だったかな?かなり高いんですよ。
90年台、F-15は「空飛ぶロールスロイス」と呼ばれ、高値の花でした。
配備したのもイスラエルや韓国等、経済力がある国だけでしたしね。
今は"全き猛禽"ことF-22ラプター(220億円)に最強の座を譲りました。
勝てないって…ラプターさ、目視できるのにレーダー映らないんだぜ?
可変ベクタードノズルにスーパークルーズ、F-15とは世代が違います。
F-15はですね、割りとクラシカルな戦闘機、その最後の世代なんです。
制空戦闘機として「ドッグファイトで勝つ!」が信条、そういう子なんです。
F-22はほら、ミサイルキャリアーだから…ファーストルックファーストキル。
ドッグファイト拒否、相手より先に見つけてミサイルぶち込むという感じ。
ステルス性能もあって、F-22は相手に見つかることも少なそうですしね。
そりゃー他国への供与はしない筈だわ、議会で予算止められ生産停止だわ。
高いもん、三機分の金で原潜買えるってさ…F-22すげー、ラプターすげー!
でもF-15だって凄いんですよ、実はF-15…翼がなくても飛べるんです。
エンジンの出力だけで飛行が可能、それくらい推力が高いんですよね。
その有り余るパワーで自在に機動を制し、格闘戦負けなしの荒鷲さん。
翼が折れたって片方エンジン止まったって、平然と帰ってくるんです。
人間は、お互い見えてる距離で殺しあうくらいで戦争やめとくべきだよなあ。
F-15はでも旧式化してるので、次はF-35を次期主力にとの話でしたよね。
でもいっそ、カトキデザインのF-15改とかに全部改修すればいいのに(笑)