毎日ほのぼの

温かな春の日、あちこちで真夏日を記録したらしい。
青森も風は暖かく、まさに今が春爛漫の陽気だ。
こんな日は、ゆるりと家族で酒でも酌み交わしたい。
「飲もう」
「飲もう」
そういうことになったのだった。
因みにながやん、頻繁にこのくだりを引用している。
原典は夢枕獏先生の「陰陽師」という小説である。
安倍晴明と源雅貴のやりとりが軽妙な名作だ。
俺もこの作品のファンで、素晴らしい名作だと思う。
すらすら読めるので、機会があったら読んでみて欲しい。


散歩がてら、近所のリカーショップへと歩く。
この店にもう、かれこれ四半世紀はお世話になってる。
不況の時期を乗り越えて、元気に家族で営業している。
ながやん、酒はなるべくこの店で買うようにしている。
酒もそうだが、米はこの店、本はこの店と決めている。
一穴主義で、自分が使う店は全て決めている。
全部近所なんだけど、お得意様になるようにしてるんだ。
そうして買い支えて、時には支えてもらってる。
そういう付き合いが、田舎社会では大事だと思うんだ。
勿論Amazonも使うし、TSUTAYAや大手スーパーも使う。
けど、地元の小売店にも魅力があって、大事にしたいなあ。


で、酒を買って買える、家族で飲むが勿論会費は取る(笑)
一人300円だ!ビタ一文まからねえ、諸行無常の問答無用だ。
えへへ、ながやんがめつい…まあ、ちょっとお財布厳しくて。
両親もタダ酒飲む気もなくて、どれどれと財布を出してくる。


父「300円で宴会に参加できるのかい? …ええんかい!?(´◉◞౪◟◉)」
母「…あ、はい(´゚д゚`)」
俺「…お、おう(´゚д゚`)」


父はくだらないダジャレが好きだ、くだらなさがもう凄いレベル。
親族の間では、うちの母は「父のくだらなさに耐える忍耐の人」だ。
よく「かちゃくちゃない夫に耐えたね、偉いね」と言われてる。
かちゃくちゃない、は"手を焼くほどしょうもない"って意味の津軽弁
それくらい父のダジャレは、ハイレベルなくだらなさなんだな。
今日は青森も夏日で、夜になっても温かい。
近くを走る線路からは、蛙の鳴き声が響く。
いい夜だ、天に月は輝き、空に星は瞬く。
そんな夜に、父のダジャレも絶好調…ややウザイ。
だが、これがいい…そうこなくては、我が家族!