誰がために薔薇は咲く

百年にも渡る長き戦役の果てに、疲弊したイングランド
戦いの果てに待ち受けていたのは、混迷の内戦だった。
フランスとの戦争継続を巡り対立するランカスター派とヨーク派…
双方一歩も譲らず正当性を主張、ついには武力衝突に発展する。
西暦1455年、後の世に「薔薇戦争」と呼ばれる悲劇の幕開けであった。


はい、今回は友人のご厚意で「リチャード?世」を遊ばせてもらいました。
十五世紀のイングランドを舞台に、薔薇戦争を戦い抜きます!
各地に配置された貴族を招集、兵を募って互いにガチンコバトル。
しかし、戦術的な勝利はそこまで大きな意味を持ちません。
ラウンド終了時にマップ上に生き残った貴族数を競います。
全部で3ラウンド、手持ちのカード(数字orイベント)を出し合う形式。
カードの数字の数だけアクションを行い、進軍や戦争、占領を行う。
自陣営の貴族を守り、敵陣営の貴族を減らすのが目的となります。

自分はランカスター派、丁寧な説明もあって目的やルールは…おk把握!
早速先手を取って貴族を招集、ヨーク派閥の拠点ロンドンを強襲します。
ですが、後手の友人が手番で部隊を集結、強固な防衛戦にながやん敗退…
開幕でいきなり三人の貴族を失い、戦争の怖さを身をもってしるのでした。
このゲームは互いに先手後手と部隊を動かし、最後に戦争を処理します。
なので、攻めこまれたら即戦闘とはならないのがミソですね。
ともあれ、手痛い敗北を喫してヘンリー王はてっしゅー!テッシュー!
南部を拠点に立て直し、ヨークにて再起を図ります。
そして2ラウンド目、南進するヨーク派を今度は俺が迎撃。
敵味方総勢20ユニットが殴りあう壮絶な戦いを辛うじて制しました。
しかぁし!ゲーム終盤、一気に形勢逆転を目論むながやんを待ち受ける策略!
なぁんと、友人の寝返り工作でバッキンガム公が裏切った…( ゚д゚ ) ガタッ
裏切りが続く中、焦るながやんの戦闘はことごとく空振りに終わる。
狙う敵軍は貴族どころか…屈強なスコットランド傭兵、だと!?
このゲーム、傭兵は超強く、全く倒しても利にならないんです。
そして最終ラウンドを終え、裏切られた貴族の数の差で敗北…
ながやん世界ではランカスター派は史実通り滅びたのでした。


いやあ、面白いですね…こっちも傭兵は活躍してたんですけどね。
あいつら、ラウンド終わると「出稼ぎ終了〜」って故郷帰っちゃうの。
そういうとこもちゃんと当時の雰囲気を再現してて盛り上がった。
中盤での大攻勢、戦術的勝利を重ねつつ戦略的敗北を喫する…
うむ、いつも通りのながやんの流れでした、搦め手にやられた〜
因みにこの内戦が薔薇戦争と呼ばれるのは、後世になってから。
ランカスター派が赤、ヨーク派が白の薔薇を旗印にしてたからです。
これが有名な、ファイナルファンタジータクティクスの原典ですね。
そう、獅子戦争のモチーフは実は、薔薇戦争だったんですね。
FFTは自分の中では、ストーリーの評価がとても高い作品です。
歴史の影で闇と戦い、名も馳せることなく消えてゆく…そんな英雄譚。
あと、この時代の雰囲気はサガフロンティア2にも感じられますね。
ギュスターグが築いた王朝の栄枯盛衰は当時の欧州そのものです。
どちらのゲームも名作なので、よければ是非遊んでみてくださいネ♪