NO MAN IS AN ISLAND

愚妹様が帰ってきた、それも女友達を連れて。
愚妹様は友達が多い…女の子同士仲がいいこって。
愚妹様の親友が二人いて、両方共「花」って意味の名前なんだ。
びっくりするだろ、リアルで両手に花かよ…
ちなみに愚妹様にも「芽」って漢字が入ってる。
そのことをさっき、飲みながら両親と話してました。
今回我が家にお泊りしたフラワーさん、とてもいい娘さんだった。
ハキハキと元気がよく、礼儀正しくてかわいい人だったな。
こういう娘が愚妹様の友達で俺も嬉しい、コンゴトモヨロシク!


因みにながやんの周囲では、この話がちょっとだけ話題に。
以前、愚妹様が年末に彼氏を連れて帰省してきたことがあった。
彼氏くんとの話題につまり、でも何か言わなきゃと思ってた俺は焦った。
その時、ちょうど再放送してた大好きなナディアの録画を思い出す…
「ナ、ナディア録画してるんだけど、一緒に見る?」
…空気が凍った、彼氏くんの答えに困る顔を俺は忘れない。
よく考えたらナディア、愚妹様が生まれた年に放送されたアニメだな。
その話は尾びれ背びれがついて、俺の周りで勝手にはやった。
昨日も「ながやんさん、今回の女友達にはヤマト2199ですか?」って。
ばーろぉ、同じミスはおかさないぜ…
むしろリビングで女の子が二人、お喋りに夢中。
リビングのテレビに録画してるので、俺はアニメがみれにい…
堂々と出てって、痛い視線を受けつつみるのもオツなんだがな。
でも勇気が足りなかった、差当りのない会話でつないでしまった。
あ、でも普通に会話したよ、キョドってないよ…少ししか(笑)


父は昨日、金浜療護園の将棋大会に行ってきた。
勝負の世界なれば、やるからには勝ちを狙う…父はそういう気骨の人だ。
だが、俺がモンハンオフ会から帰ってくると、そこにはへべれけが。
べろんべろんに酔っ払って真っ赤になった、父の姿があった。
母に事情を求めると、どうやら3勝2敗だったらしい。
勝ち越してるじゃん、凄いとフォローしたんだけども…
「二歩をやってしまった…もう駄目ぽ(´・ω・`)」
父は酷く落ち込んでて、そのままずるずる布団へと沈没。
寝ながらも「ああすればよかった」「こうすればもしや」とうわ言。
父は今年で67歳、自分でも言ってたけど全盛期を過ぎてしまった。
でも、それでも己を試す楽しみに挑まずにはいられない、そゆ感じ。
父は盲人なので盤が見えない、そういう環境で健常者とガチバトル。
不平不満は言わない、自分が不利だとも思わない…そういう人だ。
将棋の反則に「重ね駒」ってのがあって、普通はありえないんだけど。
駒が置いてあるマスに、他の駒を動かして置いてしまう反則だ。
見えてれば絶対にないけど、父は全国大会で過去にこれで負けてる。
見えないから、頭の中にある盤で常に闘ってる、けど、時々ポカやる。
今でも父は、あの日の重ね駒を悔いてる、悔しいと感じている。
それが原動力になって、今も置いて尚盛んな現役に身をおいている。
格好いいぜ…二歩で凹んでいじけて酔いつぶれても、父は格好いい。
俺も挑む勇気を忘れず、負けることを恐れない人間になりたい。


今日は愚妹様を新青森駅まで送ってから、午後は家族でマターリ。
友人が貸してくれた「日本のいちばん長い日」の映画をみる。
この映画は俺は好きだが、父にとっても特別な映画である。
父曰く「見えてる十代にみた、数少ない映画」だそうだ。
父が十代だった昔、映画は国民の高価な娯楽、スペシャルだった。
父はいつもお金がないから、滅多に映画をみることができなかった。
映画館の裏にまわりこみ、ボロい建物の隙間に目を当ててた少年時代。
そんな時期に、ちゃんとお金を払ってみた数少ない映画がこれ。
天皇陛下は手元しかはっきり映らないんだ、それがまた上手くてね」
父はそう言ってたが、その通り…凄い、半世紀前の記憶があるんだ。
天皇陛下役の方は、はっきり大写しになるのは手元だけなのだ。
作中の天皇陛下は、手だけで演技し、肘掛けを握ったり拳を握ったり。
三船敏郎さんの阿南役も素晴らしく、特別な夏の一日に臨場感を感じる。
友人イチオシの名作だけあって、とても素晴らしい邦画であった。
最後のナレーションも素晴らしい、平和の意味を考えさせられる。
俺達が今こうして暮らしてる平和な日本が、どれだけ貴重で希少か。
先達の血と汗と涙とが、と語るナレーションには酷く実感が篭る。
白黒映画なんだけど、この時代でこの題材というのも考えさせられた。


夜、両親を寝かしつけて寝酒をかっくらいながらゲームしてたら…
突然携帯電話が友人からの着信でメールをつげる…大剣さんだ。
頼れる気さくなモンハン仲間、狩友の大剣さんから短い一文。
「盛り上がってます、こないですか?」…ほむ、飲み会かな?
大剣さんの家は俺んちから歩いて五分、よく声をかけてくれる。
ホイホイでかけた俺を待っていたのは、盛り上がる酒宴だった。
みんなほがらかないい人柄で、気持よく自分もお酒をいただく。
大剣さんは親切で、その奥様は気配り名人のプリティ・ウーマン
久々に再会した友達もいて、懐かしさに近況を語り合う言葉も熱を帯びる。
こういう仲間の集まりに、場の流れで呼んでもらえるって凄く嬉しい。
ながやんは友達が多い、自慢じゃないけど友人付き合いがありがたい。
この日本中に友人がいて、友達だと思える人が沢山いる。
振り向けば近場に、地元の青森に大勢の仲間達がいる。
見渡せば遠方に、他県の旧知な知己が何人もいる。
やり取りの途絶えた奴もいる、最近見ない人だっている。
でも、みんな元気だと思うし、俺だって毎日元気に暮らしてる。
親しくやり取りが密接な仲は遠近を問わないし、とてもあたたかい。
NO MAN IS AN ISLANDでしょう…誰も一人ではない、って奴だね。
気のいい連中ばかりで、みんな俺は大好きだな…俺、リア充