恐山はみ出し話

ガチですよ恐山とびびらせた手前、こんな話はアレだけども。
恐山には、ちょっとクスリと笑えるおちゃめな一面もある。
その一つが、名物の「霊場アイス」である…ばばへらアイスである。
なんでも、霊験あらたかな古式ゆかしいヨモギアイスらしい。
愚妹様がもぐもぐしてたが、美味しいらしい。
ヨモギの他に、バナナとグレープが選べる。
看板には「恐山盛り」と何故か書かれている。
謎である…ばあさんが嬉しそうに売っている。



恐山ビールという地ビールがあって、お寺が作ってる。
世界初の、お寺が作ったビールだそうである。
まあ、海外じゃ修道院でワイン作るしね。
これを父が欲しがって、恐山の売店で求めた。
したらなんか、「今は売ってないのよ」って。
昔は売ってたそうだが、今は取り扱ってないらしい。
キリンとアサヒはあったんだけどな、残念…!
だが、横浜町の道の駅で売ってるので、帰りに購入。
美味しかったよ、ピルスナーとかラガーとかあるんだ。
でもね…今日愚妹様が言ってたけどね…驚愕の事実。
我が家から歩いて五分、近所の酒屋でも売ってた(笑)


恐山と言えばイタコという人も少なくないんじゃないかな。
イタコはあらゆる世界のあらゆる故人の霊をおろしてくれる。
でも、必ず津軽弁で喋る…アイルトン・セナ津軽弁だったのは有名な話だ。
ただ、彼女達は別にインチキではない、そういう仕事なのだ。
イタコは大事な人を亡くした方の希望を叶え、その人を降ろす。
必ず「いつも見守ってるはんでの」って言うのである。
そうして残された人を励まし慰め、日常に返す仕事なのだ。
実は、イタコというのは昔からあって、盲人の就職先の一つだった。
昔は目が見えなくなった人は、イタコとして暮らす人もいたのだ。
日本の社会では昔から、そうして障害者に役割を与え輪に加えていたのだ。
俺の母の同級生にも、イタコになった人がいるとかいないとか。
イタコは文化であり信仰であると同時に、社会的役割でもあったのだ。