生きることは悲しいかい

信じる言葉はないかい
僅かな力が沈まぬ限り、涙はいつでも振りきれる
今からそいつを、これからそいつを殴りに行こうか


小さい頃から大好きだった歌手が、覚醒剤で捕まった。
土曜日からずっと、テレビじゃこのニュースで持ちきりである。
薬物は駄目、本当に手を出してはいけない危険な違法行為だ。
アーティストという孤高な生き方の、その添え物のように捉えてはいけない。
薬物にたよることに「影がある、格好いい」なんて思わせては絶対駄目だ。
だから、ずっと応援してきた俺だって、罰を受けて罪を償ってほしいと思う。
償いが終わったその時、俺はまた心から迎えて応援するだろう。


彼には相方がいた、二人は最高のデュオだった。
相方のコメントも切ない、二人が仲が悪いのは有名な話だったけど。
仲が悪いのに最高の音楽を作れたのは、互いを認めてたからだと思う。
俺のような、最後には許す気持ちを相方が持ってくれたら…
きっとまた、素晴らしい音楽が生まれる、復活すると思う。
あと、彼には親友もいて、やっぱり音楽をやっている。
親友はノーコメントを貫いたけど、ただライブで彼の歌を歌った。
YESっていいなよ…それはどこか、全てを話して楽になれって諭すような。
彼は恵まれてる、同好の士はもちろん、ファンも沢山いる。
全てを精算して、正直になって欲しい…立ち直って欲しい。


生きることは悲しい。
信じる言葉はない。
そんな俺に歌をくれた彼だから。