一億と二千年後も愛してる!

忘年会の季節である。
毎年我が家でおでんを作り、親しい友人知人を招くのが恒例である。
かれこれもう五、六年は続いているだろうか…
この日ばかりは大いに飲んで語らい、師走の忙しさに備える。
英気を養って、年末進行を乗り切ろうと誓い合うのだ。


いつも中心人物となって、場を盛り上げてくれてたGさん。
十年近く青森勤務だったが、彼はもういない…転勤して行ってしまった。
毎年おでんを作ってくれてた、ランス使いのYさん。
仙台で就職が決まって、青森を旅立っていった。
時が経てば別れもあって、でも俺は全然寂しくない。
去ってしまった人は、決していなくなったりはしないからだ。
そして何より、いてくれた人との縁が、新たな出会いを呼ぶからだ。
もう一緒に飲み難い人が、新しい飲み仲間を連れてきてくれる。
新しい友達ができて、今年も賑やかに忘年会をしたのである。
人の縁とは不思議なもので、切れるも結ぶも決して永遠ではないのだ。
だからこそ俺は、その瞬間の連なりがとても愛おしく思う。
…あー恥ずかしい、こういう話はナシね、ナァシ!


えー、モンハン友達のランスさん、通称「Yシェフ」が今年はいない。
なので、今年は一人でおでん作りました、最初から最後まで全部!
気分的にはもう、未来にドラえもんを送り出すのび太の気持ちでしたよ…
「俺がおでんを一人で作れないと、Yさんが安心して未来に帰れないんだ!」
…や、なんか違うな(笑)まあ、普段は絶対にしない料理、大格闘でした。
前日から大根とこんにゃくを下ゆでし、デカい鍋でぐつぐつ煮込む。
牛すじも入れたからいいダシが出たんだと思う、餅巾着なんかも入れてサ。
疲れたけど、喜んでもらえてよかった…めでたくおでん、完売です!
さあ、毎年恒例の大宴会もやったし、明日から師走がんばるぞー!