らじお今昔物語

ラジオの立体放送というのをご存知の方はいるだろうか?
多分いない…俺も今日、父と母から始めて聞かされた。
立体放送とは、いわゆる「ステレオ放送」のことなのだが。
それを、「とある方法」で再現するので、立体放送なのだ。


まず、ラジオを二台用意する(笑)
はい、勘のいい方はもう気付きましたね?
ラジオを右と左に配置します、そして放送の時間を待ちます。
時間になると、NHKから試験放送が流れます。
「これより立体放送の試験放送を始めます」ってね。
で、「二台のラジオの真ん中から音が聴こえるよう、音量を調節してください」となる。
それが終わると、片方をNHK第一、もう片方をNHK第二に設定する。
その時間だけ、NHKは第一放送も第二放送も同じ曲が同時に流れる。
それを左右から聴くと、ステレオ放送になるって仕掛けなんだな。


今からもう40年以上前になる…大昔はこんなことをやってたんだね。
正しく、ステレオ放送(物理)だった訳である…一回りして新鮮だわさ。
若き父と母は、互いのラジオを持ち寄り、こうしてクラシックを聴いてたのだ。
父のラジオと母のラジオと、その真中に並んで父母と。
いいねえ、青春だねえ。