この海は…天国だ!

幼稚園時代からザブングルダンバインマクロスを見ていた。
小学校に入ってからも、ガンダムや飛影、ビスマルクを見た。
戦隊モノが好きだったが、ロボが出る終盤が大好きだった。
マイ1stガンダムはZ、そしてここからガノタをこじらせる。
スパロボにのめり込み、朝六時の再放送でマジンガーZを見た。
そんな俺が惚れた初めての『異形メカ』は…Ex-Sガンダムだった。
え?人型?うん、人型なんだけどさ…あのシルエット、よくない?
突き出た膝に中心線だけ膨れた胴部、バカでっかいバックパック
しかも、訳のわからん複雑怪奇なギミックでGクルーザーに変形。
そしてなにより、SガンダムのBst形態が好きだった…かっこいい。
圧倒的な推力と加速で、敵陣を突破する異形のガンダム、凄い!
センチネルファンになり、0083と順調にカトキ信者になってった。
そんな俺がデンドロビウムの虜、四半世紀過ぎた今も惚れている。
ガンダムとは、ヒロイックさを持つ特殊な主役ロボットである。
それが強さを求めた結果、顔以外武器に埋もれてしまっている。
あたかも、別のバケモノに喰われて飲み込まれているようだ。
ガンダムという連邦軍の偶像を、なにが取り込もうとしているのか…
時代背景的なものをも想起させる、グロテスクな美しさがある。



さて、今日はユニバーサルユニットのGP-03を組み立てました。
ユニバーサルユニットのシリーズは、ガムが同梱された食玩です。
デンドロビウムは二万円ですが…食玩です、食玩なんです(笑)

まずはステイメン…ちっちゃいです、HGの半分くらいの大きさ。
これに墨入れをしていきまして、小一時間でこんな感じです。
着色済みの完成品で、完成度は…自分的には満足という感じ。
このサイズだと、着色技術のない自分にはありがたいです。
あと、自分は塗りがどうとかのこだわりがあまりないので。

「うわーん、ジムカスおじさんのばかー!」
「はっはっは、ステイメンのボウズ…まだまだだなあ」
HG1/144ジムカスタムと比べると、まるで大人と子供ですね。
ユニバーサルスタンダードはノンスケールですが、1/250くらい。
覚えておいて下さい、ステイメンでこの大きさだということを。



まず、当たり前ですが…自分の持ってる撮影スペースに入らん。
デカい…今日の友達が作ってたプラモが小さく見えました。
この圧倒的な存在感、これこそがデンドロビウムなんです。
左右のコンテナは片側四基の武器(三基はダミー)が内蔵。
左右で合わせて十四基の武器が内蔵されています。
内訳は三連大型ミサイル×2、マイクロミサイル×2…
フォールディングバズーカ×2、シールド&ライフルです。
あれ?爆導索がないなあ…最近ご無沙汰ですね、爆導索。
0083の劇中を見てると、多分…シールドの代わりに爆導索?
最後に脱出したステイメンがライフルを持ってましたし。

マイクロミサイルコンテナは、展開が可能になっています。
ステイメンとくらべても、その巨体は一目瞭然ですね。
マイクロミサイルは長らく、スパロボではMAP兵器でした。
第三次α、通称サルファでALL武器に格下げされましたけど。
このマイクロミサイルこそが、デンドロビウムの象徴的な武器。
0083の作中でも、初登場のデンドロビウムが使っています。
デラーズフリートのザク部隊が「図体だけが!」って言うと…
あっという間にマイクロミサイルで殲滅されてしまうあのシーン。
大好きでしたね、もう何度も何度も狂ったように見ました(笑)

ドッキング…オーキスとステイメンが合体し、デンドロビウムへ!
オーキスは花びら、ステイメンは雄しべという意味だったかな?
ドッキングして初めて、ホントのガンダム試作三号機になります。
デンドロビウムは蘭の一種で、花言葉は「わがままな美女」です。
Iフィールドと長砲身のメガビームキャノンを待つ、巨大移動要塞…
拠点防御用のモビルアーマーとも言えるその姿は、天翔る白き嵐。
遭遇する全てを木っ端微塵に粉砕し、宇宙に狂い咲く時代の徒花。
最高ですね、ずっと手元に立体物がほしいと思っていました。
しかし、小さいプラモのデンドロビウムでは、満足できません。
HG1/144のデンドロビウムでは、置く場所が確保できません。
自分にとってこのデンドロビウムは、四半世紀まった製品です。
バンダイさんには本当に感謝、ありがたいです、嬉しいです!
長年の夢がまた一つ、かないました…俺の部屋にデンドロが!

勿論、ちょっと思うところがない訳ではありません。
ビームサーベルはやっぱりクリアパーツがよかった、とか。
どうしても差し替えのフォールディングアームがしょぼい、とか。
でも、そんなこといーんです!どうでもいいんです、瑣末です!
これは、ガンプラ作りがヘタで部屋も狭い俺にはベストです。
きっと、今の四十代のお父さんにもそういう方がいる筈。
広げて一時間で、あの日少年だった人の手元にデンドロビウム
素晴らしい製品、そして商品です…満足度ハンパないですよ!