高校球児よ、輝け!そして、燃え尽きるな…!

今年も甲子園の季節になって、この話をすることにしました。
実はながやん、甲子園という夏の風物詩に物申す系の人です。
外国の方が見ると、甲子園というイベントは異常だそうです。
勿論、外国の方がいうから悪だ!なんて言う訳じゃないですが。
トマトを投げ合ったり、猛牛に追いかけられたりも文化、祭です。
文化には良し悪しはない、でも…楽しむためにルールが必要です。
今日は、そんなルールが不十分な甲子園の話をしたいと思います。
毎年してるので、本当にスミマセン…飽々かもですが、是非。


まず、甲子園は高校生が参加する球技大会です、が…
そのルールは、複雑な理由と背景があるため不備があります。
夏の甲子園朝日新聞が主催となっている、これも大きいです。
甲子園は一部の大人にとって「興行」であり「娯楽」なんです。
でも、本当の甲子園は「教育の場」でもあると自分は思っています。
勿論、球場を使って全国の高校生に野球大会をやらせる…
これはお金のやり取りも運営側に発生するし、見てて面白い。
でも、興行的なもの、娯楽性は甲子園の主たる目的ではない筈。
自分はそう考えて、その上で是非皆様にも考えてほしいんです。


毎年「熱投200球」とか「一人連投で奮起」とか言われますよね?
こうした見出しは、新聞社にとって魅力的なコンテンツでしょう。
しかし、まだ肉体的に未成熟な高校生には、過酷な運動です。
そして、人間の肉体は一定以上失った力は、永遠に戻りません。
肘も肩も広義の意味では消耗品ですし、治らぬ障害も残ります。
今、声を大にして言いたい…もっと高校球児の心身を守りたいと。
勿論、朝日新聞社高野連の皆様は、ルール整備にも熱心です。
そう思いたいですし、日夜苦労されてるかと思われます。
でも、まだ不十分です…野球が好きな高校球児が守れてません。
甲子園には勝ち負けやドラマより、高校球児の無事が最優先です。
日本全国から集まった球児を、五体満足で家に帰してやること…
これが最も必要なことで、現在はそれができていない状態です。


野球が好きで、野球に青春を燃やし…甲子園で障害を一生背負う。
そういう球児達が大人になって、野球が好きでいられるでしょうか?
辛いと思います、好きだからこそ苦しいと葛藤するのでは?
甲子園の夏が終わっても、球児達の人生はずっと長く続くんです。
最後の夏は、野球の最後とならない球児達も沢山いるんです。
そして、野球に一区切りをつける球児達にも、いい思い出にしたい。
だから、甲子園で障害を負うようなことを規制するべきだと考えます。
具体的には、ファール連発打法や投球制限、延長戦の方式等です。
ファールを延々打つカット打法は、確かに技術、戦術でしょう。
しかし、それは今のルールで結果的にOKというだけの話です。
ピッチャーの疲労を誘うべくカットする子、上手い、素晴らしい。
でも、高校球児の身体を守るためには、制限が必要だと思います。
投球制限も同じ、連投で毎日何百球も投げさせるなんて、狂気の沙汰です。
替えのピッチャーがいないけど勝ちたい、そう思うのは当然ですが…
子供の身体を壊す、それも好きな野球が壊していく…これは悲劇です。
投球数は70〜100球を上限に定め、達したピッチャーは交代して欲しい。
同時に、地区予選の段階で勝者は敗者の選手を借りられる制度はどうか。
勝ち上がる度に同じ県民の選手層が厚くなる、自然とピッチャーも増える。
延長線に関しても、1アウト2塁から始めるなどの試みがほしいですね。


ともすれば甲子園は、子供を食い物にする感動ポルノになりかねません。
今こそ、高校球児に本当の甲子園を…思い出に残る甲子園を。
ルールを是正しても、感動は絶対に失われないし、なにも損はしない。
そりゃ、メディアは記事が書きにくくなるかもしれませんが…
甲子園は高校球児がなにかを学び、なにかに打ち込むことを知る場所です。
そのルール整備には、女生徒の選手の問題等まだまだ改善の余地がある。
お願いします、どうか灼熱の甲子園を見世物にしないでください。
子供達のことを第一に考えた甲子園を、今こそ自分は切望します。